部位別の症状
肉離れ

人体の筋肉は、筋原繊維という繊維からできています。
その筋原繊維が、急激に伸ばされることにより、断裂してしまう損傷を指します。
主な原因としては、スポーツ活動や肉体労働作業中に、筋肉の収縮する力が筋繊維の強度を上まってしまった際に起こります。
肉離れが生じたら、早急な処置をすることが肉離れ治療の基本です。
ちなみに、ストレッチを行ったりして、筋肉を伸ばすことは逆効果となりえます。
安静に適正な角度での固定、患部の冷却という応急処置が最適と言えるでしょう。。
固定期間を終えると、電気刺激を与えたり肉離れの硬縮をとったりといった治療法を行ないます。
捻挫

捻挫は、手首や足首などへの関節へ必要以上に強い力が加えられた場合や、限界以上に関節が曲げられたり、捻られたりしたことによって靱帯が損傷することで発症します。
足首を捻挫してしまった際に、まず氷を患部に当て、包帯などでしっかりと固定してアイシングを行いましょう。
可能であれば心臓の高さよりも上に足を挙上し安静にすると良いでしょう。
氷などがすぐに用意出来ない場合は、タオルなどを濡らし、捻挫部分を冷やすだけでも十分に応急処置になります。
患部を冷やすことによって、腫れや内出血を最小限に抑えることができるのです。
打撲

別名を打ち身と言うように、身体を何かに強く打ちつけることで発生します。
打撲は、主にサッカーやラグビーなどの球技、ボクシングや空手など格闘技のスポーツでよく起こります。
また、強い打撲だと内出血がひどく起こり、骨化性筋炎という筋肉に溜った血が骨化してしまう状態となり、手術が必要となる場合もあるので、打撲だからといって軽視してはいけません。
打撲への応急処置としては、スポーツ障害の基本処置である「RICE」が有効となります。
患部を痛みが治まるまで冷やし、安静にしているのが基本です。
患部へのアイシングは15分程度にし、痛みがでてきたら、再度アイシングをするという形で行っていきましょう。
ただし、頭部などを打撲してしまった場合は直ちに安静にして下さい。
頭部打撲は、意識障害が起こるので頻繁に呼びかけることで意識の確認を行います。
意識障害がなくても、後々手足の麻痺や吐き気などを感じる場合もあるので、極力病院で精密検査を受けるようにして下さい。
突き指

突き指は、素手でボールを扱うことが多い球技に起こりやすいと言えるでしょう。
具体的には、野球・バスケットボール・バレーボールなどの球技が多いと感じます。
例えば、野球ではヘッドスライディングを行った際に指先から滑り込んだり、バレーボールではレシーブを行った際に指先を地面につけて、突き指を起こすことが多く見受けられます。
これらのスポーツは、指先の使い方一つで試合の結果を大きく左右される為、突き指を起こしてしまったことによって、その後の選手生命を左右することも充分に考えられます。
突き指を起こした場合は、RICEに従い直ちに患部の冷却を行います。
但し、素人が無理にテーピングや包帯などで固定しようとすると、簡単に循環障害を引き起こしてしまう可能性があります。
突き指は、骨折や腱の断裂を伴う可能性も考えられるので、まずは専門家である当整骨院までご相談下さい。
脱臼

脱臼は、相手と激しくぶつかり合うスポーツに多く起こります。
その中でも特に、柔道は関節技をかけたりすることで、脱臼をする選手が非常に多いと思われます。
柔道以外のスポーツでは、スキーやスノーボード、ラグビーなど不意に転倒することによって、腕に過度の大きな力が加わってしまうことで脱臼を起こすケースがあります。
脱臼は、他者とのぶつかり合うことだけが原因ではなく、自分一人の力だけで発生することもあります。
脱臼した関節を元の位置に戻すことを整復と言います。
脱臼治療には、整復した後の靱帯への処置が大きな比重を占めていると言えますので、専門の柔道整復師である当整骨院へ是非お越し下さい。
椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアの患部となる椎骨は、老化などの要因で筋肉や骨が弱体化することにより、椎骨とその間にある組織が上半身の重量で潰され、椎間板が背中側にはみ出してしまうことで椎間板ヘルニアを起こします。
スポーツ障害としての椎間板ヘルニアは、ゴルフやサッカーなどの頻繁に強い腰の捻りを伴うスポーツで起こりやすいでしょう。
椎間板ヘルニアは、自然治癒することが多く、保存療法で治療するケースが大半を占めています。
多くの場合は、周囲の筋肉や関節の牽引治療を施し、状態を安定させることで自然治癒します。
その後、ウォーキングや水泳などの軽い運動を行い、継続的な運動習慣が慢性症状を軽減させて行きます。
但し、症状が重度の場合は、外科手術などが必要となるケースもあります。
シンスプリント(脛骨疲労性骨膜炎)

シンスプリントとは、スネの内側下3分の1か上3分の1が好発部位で、膝から下の筋肉が緊張すること原因で起こります。
筋肉の付着部である部分に引き剥がされようとする力が働くことで、筋肉と骨が付着する部分に炎症が起こります。
治療法としては、まず第一に原因となる筋肉の緊張を取ることを考え、早期回復のぺースを作ります。
次に骨膜炎へのアイシングや物理療法を行うことで、早期回復目指します。
疲労骨折

特定の骨に何度も同じ負荷が加わることで、骨や骨膜に損傷を起こした状態のことを指します。
レントゲンでは、痛みが発生してから2週間以降にならないと診断できません。
足の甲やスネ、肘の内側部、ゴルフによる肋骨骨折などが多く見受けられます。
基本的な治療法としては、骨折の治癒、日数目安の期間安静があげられます。
しかし、大半の方は早期復帰を望まれるので、主に骨折治療機を使用して治療を行っていきます。
そうすることにより、通常のおよそ6割程度の治療期間で完治することが可能となります。